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山下りんの故郷は笠間、白凛居のこと

写真/山下りんが描いた下絵、白凛居を管理されている笹目弘子さんと柳澤幸子さん、中央はわたくし

 

 

日本最初の女流聖像画家・山下りんの故郷は茨城県の笠間でした。

 

江戸末期から昭和初期まで、激動の時代を生きぬいた山下りん。15歳の時に絵を描きたい一心で、歩いて3日かけて東京へ行き、美術学校(工部美術学校)へ入学し、絵の勉強のためにロシアへ渡り・・その行動力には脱帽です。やっぱり行動することが大事なんだと、改めて思いました。

 

山下りんの遺品や研究資料などを展示、収蔵しているのが「白凛居」。故郷の笠間に、親族の方のご好意で建てられている私設博物館です。作品以外にも貴重な資料がたくさんあって見応え充分。月に3日ほどしか開館しませんが、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

 

白凛居を管理されているのは、笹目弘子さんと柳澤幸子さん。おふたりとも山下りんのご親族にあたる方です。取材当日は、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。ありがとうございます!

 

晩年を生まれ故郷の笠間で過ごした山下りんは、お酒が大好きで、毎日2合の酒を買って、楽しんでいたそうです。この頃の彼女と話をしたかったなぁ・・

 

取材した内容は、笠間観光協会が発行する「笠間ファン倶楽部通信・春号」で詳しく紹介します。2013年3月の発行をお楽しみに!