写真・上/国道6号より海側を望む(福島県南相馬市内)
写真・下左/海沿いの道は現在も復旧していない(宮城県山元町)
写真・下右/大津波により廃校になった宮城県山元町立中浜小学校
これらの写真は東日本大震災直後のものではありません。
2013年4月28日に撮影したものです。
自分の中で「東日本大震災」をうまく消化することが出来ず、現地に行けば何かしら糸口が見つかるのではと思い立ち、仙台空港の辺りから海岸沿いを車で南下してきました。
津波により更地になってしまったエリアがどこまでも続いています。海近くの仙台市内には新しい住宅地がいくつも見られますが、家を失った人たちがやむを得ずマイホームを新築しているのかと思うと切なくなります。
海沿いには未だ復旧していない道がありました。道も悪く走りづらいです。右下の写真の小学校は宮城県山元町立中浜小学校。ここの生徒らは津波の際、校舎の屋上に避難したことで(津波は2階まで届きましたが)難を逃れました。ちなみにこの小学校は、残念ながら2013年3月をもって廃校になりました。
そして福島県内へ・・
国道6号線を南下して行くと、南相馬市の避難指示解除準備区域の手前まで行くことが出来ます。その先は特別な許可証が無ければ立ち入る事が出来ません。
一番上の写真は避難指示解除準備区域に近い南相馬市内の国道6号線から、海側を向いて撮影したものです。最近になって立ち入りが許されたエリアのため、電柱は倒れ、車は津波で流されたまま。廃屋も目立ちます。
陸前浜街道(大昔は岩城街道、現在の国道6号)の一部がこんなに長い間、
断絶されるなんて、たぶん1000年以上無かったこと・・
故郷を失ってしまった人が多くいます。
1日でも早く、故郷に戻れる日が来る事を、
祈らずにはいられませんでした。