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伝わる自分史の作り方(1) 『自分史のカタチと文章の残し方』

自分史というとどういうカタチを思い浮かべますか? 比較的年配の方は一冊の本にした立派な自分史を思い浮かべるのかもしれませんが、自分史のカタチはそれだけではありません。

本にするばかりが自分史ではない

ノートに手書きで自分史を残す・・は大昔の話。パソコンやタブレットを使ってワープロで自分史を残す・・はスタンダードではありますが、それだけでは片手落ちです。ほかにどういうカタチがあるのか・・答えは「映像」です。人生の節目節目の映像が残っていれば、映像の自分史が作れます。とは言っても、家庭用の安価なビデオカメラが普及してきたのは昭和50年代ぐらいからですので、それ以前に生まれた人は、芸能人や極端なお金持ちでも無い限り、映像の自分史を残すことは難しいでしょう。でも、それ以降に生まれた人なら、自分の映像が少しは残っているという人も多いのではないでしょうか。全てを映像でつなげる必要はありません。写真を映像として読み込んで「写真」と「動画」を組み合わせて1本の自分史として編集すれば、とっても伝わりやすい自分史になるでしょう。イメージ的には結婚式の披露宴などで流される「二人の生い立ち」みたいな感じでしょうか。今時は一般の人でも扱いやすい画像編集ソフトやアプリが多くリリースされているので、チャレンジしてみると面白いですよ。一方で文章で残すことも、良い部分がたくさんあります。ぜひ「映像」と「文章」の両方で、自分史を残すことをイメージしていってください。

文章で自分史を残すことの優位性

文章で自分史を残すことの優位性・・それはなんと言っても簡単に時を遡(さかのぼ)れるところです。どういうことかと言うと、思い出したり調べたりすることで、文章として残すことは簡単に出来るからです。映像の場合はタイムマシンでも無ければ、残っていないものを残すことは不可能ですが、文章は違います。いくらでも時を遡って、その時の情景を瑞々しいままに保存することが可能です。例えば自分が赤ん坊の頃はどうだったか・・自身の記憶は残っていないかもしれませんが、両親などその頃を知る人が健在なら、赤ん坊だった頃のエピソードを聞き出すことは可能です。そしてそれを文章として残せば、その頃の情景を時を遡って残せるのです。そういった理由で「文章」は、自分史を作成する場合、かなり優位性を持った保存手段なのです。

スマホの音声変換を活用しよう

文章を使って自分史を残す方法はいくつかあります。ノートに手書きで書いたり、ワープロソフトを使ってパソコンに保存したりなどです。ワープロはちょっと苦手・・という人におすすめしたいのが、音声によるスマートフォンを使った残し方です。スマホは音声ファイルをそのまま保存することも出来ますが、後でまとめようとする時に大変な作業になってしまいます。そこで試して欲しいのが、音声をテキストデータに変換して保存する方法です。この精度がかなり高い! ちなみにiPhoneを使って音声を文字データに変換する方法は、標準の『メモ』開いて新規作成に進み、キーボード左下部にあるマイクボタンをタップするだけ。あとはマイクに向かって話をすれば、自動的に音声を文字データに変換してくれます。ぜひご活用ください。