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伝わる自分史の作り方(7) 『お仕事のこと』

お仕事のことイメージ画像

まずは履歴書のような書き方で

まずは履歴書のような書き方で、何の仕事をいつからいつまで続けたのかを書いていきましょう。これって、人によってだいぶ差が出ます。ひとつのお仕事で生涯をまっとうする人もいるし、転職を繰り返す人もいます。私の場合は転職したり、独立したり、再びサラリーマンに戻ったりと色々あったので、お仕事については履歴書のように書くだけでもひと苦労です。逆にそういう人は、それを書くだけで自分史の骨格にようなものが見えてくるので楽といえば楽なのですが・・

 

メリハリをつけてOK

伝わる自分史を意識する上でも、メリハリをつけて書くのはOKです。

 

(例)昭和50年から10年間は近所の印刷会社へ就職。印刷工として配属されたが、決められたことを決められたとおりにこなすだけの、私にとっては不毛な時間だった。しかし、そのおかげで、本当にやりたいことが何であるのか、見えてきたような気がする。そんな私が次に選んだのは〜

 

10年間を3行足らずでまとめてしまっていますが、それでOKです。逆に多くを学んだり、感じた時期は多めに書いて然るべきです。

 

プライベートの差し込み方

仕事をしている中で、プライベートで重要なことも出てくるでしょう。結婚、両親との死別、子供の誕生、病気や事故のこと・・などなどです。仕事に打ち込んでいることを書いている中にプライベートなことを差し込むのは割と難しかったりします。その時は「プライベートに関しては〜」などと断りを入れて、書いてしまう方法があります。

 

(例)というように30代はほぼほぼ仕事一色だった。とはいえプライベートで何もなかったかというとそんなことはなく、現在の妻と出会ったのは、その会社の中でだった。

 

ある程度、仕事のことは仕事のこと、プライベートなことはプライベートのこと、と分けて書いた方が書きやすいと思います。切り替わる時の書き方をうまくやれば、伝わりにくくなることはないでしょう。

 

(悪い例)がむしゃらにがんばった結果、大きな契約をものにすることができた。妻と出会ったのはちょうどその頃で、時間が無い中、デートを重ねた。出会ってから2年、ちょうど係長の内示が出た頃、仕事上で大きな悩みを抱えていた私だったが、ふたりの関係はというと〜

 

話があっちに行ったりこっちに行ったりで読みづらい文章になっています。単純に時系列順に書いていくのは、状況によっては考えものです。もちろん、仕事とプライベートの話をうまく織り交ぜながら、話を混乱させずにぐいぐいと読ませる文章が書ける人はその限りではありません。

 

自分のことをちょっとだけ

最後に自分のことをちょっとだけ・・

 

アルバイトを除くと、最初の仕事は公務員でした。東京・霞ヶ関の環境庁(現・環境省)で役人をしていましたが1年6ヶ月で退職。その後、東京でコピーライター的な仕事をしながら日本中をふらふらして、父親の病気がきっかけで地元(茨城県)に帰ってきて、制作会社や新聞社、広告会社を転々として、自分の会社(編集プロダクション)を設立して現在に至る・・という感じでしょうか。

 

父親は茨城県の職員で地方公務員でしたが、母親は美容師でした。自宅の一角で個人経営の美容室を切り盛りしていました。なので、後を継ぐという選択肢もあったのかと思いますが、母親はそんなことをひとことも言いませんでしたし、私は私で母親の後を継いで美容師になるなんて微塵も考えていませんでした。人によっては家業を継ぐことを当たり前に思っている人もいる中で、不思議なことだなと思います。未だになぜ微塵も考えなかったのか、理解できないままでいます。

 

美容師になった自分のことを想像します(ページトップのイメージ画像はここらへんが理由で選びました)。手広くやっていたのか、こじんまりとやっていたのか分かりませんが、実際に使っていた『田山美容室』という屋号は変えていたような気がします。小洒落た名前にして、何年かして後悔して・・やっぱり『田山美容室』という屋号のままでよかったんじゃね?とか迷走して・・ダメだダメだ。やっぱりうまく想像できません。

 

ちょっとだけと言いつつ、かなり長くなってしまいました。次回も『伝わる自分史の作り方』について書いていきますのでお楽しみに^^